最近、運動不足で体重が増えてきた。何か健康に良いことをしたい。
そう考えているアラフィフの私は、以前から興味のあった登山にチャレンジすることにしました。
でも、楽しみ方や最低限のルールやマナーといったものを知らないと不安です。
そこで、知人の山岳会に所属している登山歴40年以上のベテラン登山者に登山について教えてもらうことにしました。 この記事でわかること 素人ではわからない、ベテラン登山者が語る日帰り登山の楽しみ方がわかる
まずは、初心者でも無理なく楽しめる「日帰り登山」について、その楽しみ方を聞きました。
それでは、初心者もバッチリ楽しめる日帰り登山について、スタートいたします!
【日帰り登山】山歩き自体を楽しむ
日帰り登山を楽しむうえで、ベテラン登山者が初心者におススメしたいことは山を歩くこと自体を楽しむことだと聞きました。
日帰り登山は、限られた時間で山に登ることになるため、高い山に登ることはできず低い山をいかに堪能するかが楽しむコツになります。
そのため登頂を目指すよりも、山を歩く過程を最大限に楽しむことが大切だと教えてもらいました。
初夏には若々しい新緑、秋には赤や黄に色づいた紅葉など、登山者を囲む自然が私たちの目を楽しませてくれます。
仲間と山へ登るときは、そういった自然の風景に自然と会話も弾むそうです。
日帰り登山は、そういった自然の中を歩くことや登山仲間との会話を楽しむことを大切にすることが、無理のない安全な登山にもつながるということです。
ポイント ■登頂よりも山を歩くこと自体を楽しむべき!
【日帰り登山】登山道に咲く花を楽しむ
山は地域の気候や風土、季節によって、様々な顔を見せてくれます。
そういった山の特徴を教えてくれるのが、登山道にそっと咲いている花だといいいます。
同じ山でも季節によって違う花が迎えてくれ、その山ならではの花の顔を見せてくれるということです。
知らない花に出会ったときは写真を撮ります。
後で家に帰ってから写真を見ながら図鑑で調べるのも楽しみの一つ。
そうして調べていくうちに、いつのまにか花の知識が増えているのも楽しいということです。
ポイント
■咲いている花を楽しむことで季節を感じる
【日帰り登山】山菜や木の実を楽しむ
山菜や木の実など山の幸を採ることも楽しみの一つです。
キノコのように毒性のある種があるため専門的な知識が必要な山菜もありますが、初心者でも簡単に判別できる山菜があります。
いくつかおススメの山の幸を教えてもらいました。
春を感じる山菜
春のおススメは、ワラビやゼンマイ、フキノトウ、コシアブラ、タラの芽などです。
ワラビであれば、日当たりの良い山肌などに群生しています。
ひとたび群生している場所を見つければ思いのほか多くのワラビを採ることができることに驚くといいます。
タラの芽も日当たりを好みます。ほかの植物より上に伸びようとするので、高い場所に芽がつきます。
取るのは大変ですが、てんぷらにすると、ほろ苦さともっちりした食感がくせになるおいしさだということです。
ベテラン登山者は山菜のてんぷらが食卓に並ぶと春を感じるそうです。
秋には木の実
秋にはアケビやクリなどの木の実が楽しめます。
アケビは、果皮が割れたら完熟している証で、その割れたところから皮をむいて、中の白い実を食べます。
クリは落ちているものを拾います。栗は熟すと自然と木から落ちるので、落ちたときが食べごろになるからです。
拾うときはイガを靴で踏んでおさえるなどして、中の実を取りだします。
木の実や山菜採りには注意が必要
山菜や木の実を採って食べることは季節を感じる山登りの大きな楽しみです。
しかし、注意も必要です。
こういった山の幸がたくさんある場所は、誰か個人の私有地であることが多いもの。
必ず植物を採取してよい土地かどうかを確認する必要があります。
ポイント
■山菜やキノコなどの食べられるものの採集にも挑戦しよう!
【日帰り登山】動物との出会いを楽しむ
山にはクマやヘビなど出会ってもうれしくない動物がたくさんいます。
むしろ初心者がこういった動物に遭遇すると非常に危険です。
しかし、中には山で出会ってうれしい動物もいます。
適切な対応を心がけていれば、それほど危険もありません。
野生のシカに出会う
山を歩いていると、野生のシカを見かけることがあります。
野生のシカは臆病なので、向こうから近づいてくることはありません。
だから、こちらからも近づかず、静かに見守ります。
そして、シカが立ち去るのを待つか、私たちからそっと去っていくことが適切だということです。
登山中の疲労がピークにあるとき、不意に野生のシカに出会うと、彼らから感じる生命力に疲労が癒され感動すら覚えることもあるそうです。
野鳥の声に耳を傾ける
山の中を歩いていると様々な鳥の鳴き声が聞こえてきます。
登山中の鳥の鳴き声ほど心を癒す音はないのではないでしょうか。
風のせせらぎや木々の揺れる音と合わさって、最高のBGMを作り上げています。
ベテランの登山者ともなると、ひとつ一つの鳥の鳴き声を聞き分けて楽しんでいます。
「今泣いたのはヤマガラだ」
「いやいやツグミだった」
そんな会話を登山仲間とすることもあるそうです。
ポイント
■動物や鳥との出会いを楽しむ
【日帰り登山】電車で、車で、山への移動を楽しむ
登山以外の移動中も楽しむということを教えてもらいました。
ただ山を登るためだけに電車や車に乗って移動するのは、非常にもったいないと…。
これは初心者には気がつかないポイントではないでしょうか?
つい山登りのことしか見えなくなってしまいますもんね(笑)
移動も電車や車の中で、地図を見ながらこれから登る山について仲間と情報交換をすることをおススメされました。
その日に登る山についてのマメ知識や周辺の観光スポットなど、それぞれのメンバーが当日までに独自の情報を仕入れていることがあります。
これらの情報を交換することで、今日登る山への理解を深めることができます。
登山後は、時間があれば周辺の観光スポットを巡るのも楽しみに加えましょう!
ポイント
■登山の行きかえりの移動も情報交換などをして楽しむ
日帰り登山を楽しむ5つのポイント・まとめ
今回は初心者でも楽しめる日帰り登山のポイントを聞きいてみました。
ベテラン登山者が教えてくれたポイント5つをまとめます。
ポイント
- 山を歩くこと自体を楽しむ
- 登山道に咲く花を愛でる
- 山菜や木の実を楽しむ
- 動物との出会いを楽しむ
- 登山以外の移動中を楽しむ
日帰り登山の楽しみ方は人それぞれです。
とはいうものの初心者は知識が不足しているため、山登りの不安もあります。
そういった不安もベテランの登山者が一人でもいるだけで、うんと楽しくなります。
これからもベテラン登山者の知識と経験を分けてもらいながら、楽しく無理のない登山を続けていきたいと思います。