意外とわからないものだな…
低いといっても山に登るんだったらきちんと準備してから行くようにね!
近年の登山ブームで登山を楽しむ人が増えていますが、登山初心者にとって持ち物は大きな問題です。
何をどれだけ登山に持っていけば良いか迷うことがあると思います。
しかし。山の危険性を考えて持ち物が多くなれば、体力面での負担が大きくなります。
かといって、必要な装備が抜けていれば、登山の安全性が脅かされます。
初心者の私としては「持ち物は少なくしたいが安全でありたい」という願望があります。
そこで、登山の初心者にとって最適な持ち物を考えるうえでの重要なポイントを、山岳会に40年以上所属するベテラン登山者に教えてもらいました。
登山のシーンによって必要な持ち物が変わってくるとのことなので、今回は初心者にとって最も登山がしやすい「雪のない春から秋にかけて」「日帰り」「低い山」といったシーンを想定して、持ち物を具体的に考えてもらいました。
この記事でわかること
- 登山をするのにまずは基本の持ち物がわかる
- 実は便利で必携なおすすめ小物たち
- 楽しく登山するための持ち物
それでは、基本の持ち物からはじめます!
登山者おすすめ持ち物の基本
さて、登山をするにあたって基本となる用意すべきものをあげます。
ある程度の山を登るのであれば揃えておきたいものになりますので確認しましょう!
登山の持ち物・基本は履き心地の良い「登山靴」
登山靴は履き心地を重視して選ぶことがポイントのことです。
自分の足にフィットする歩きやすい登山靴選ぶこと。
歩きやすさで優るミドルカット(足首の中くらい)、もしくはローカット(足首の低い)の靴を選ぶのがベターです。
標高が高い山に重装備で登る場合は、安定感のあるハイカット(足首の高い)の登山靴をチョイスしてください。
また、登山靴の防水性も重視するポイントになります。
登山では、雨に降られたり沢を歩くことが多いからです。
登山靴の防水性が低い場合は、防水スプレーなどで登山前の対策をおススメしています。
登山靴選びに迷った場合は、登山の専門店に行って店員さんに遠慮なく意見を聞いて靴を購入しましょう。
靴選びの失敗は悲惨です(´;ω;`)
登山の持ち物・絶対必要な「登山用の靴下」
靴下くらいは普段履いているのでいいのでは?と思う方もいるかも思います。
しかしベテラン登山者は、必ず登山用の靴下を履いてくださいと言います。
登山用の靴下は、厚みがありクッション性に優れています。
汗も吸いやすく、速乾性もあります。
そのため、普通の靴下とは全く異なる快適さを確保することができます。
また、登山用の靴下は保温性にも優れているため、足先の冷えも軽減してくれます。
厚みのある靴下は登山での悩みの一つであるヤマビルの対策にもなります。
靴下越しに血を吸ってくるヤマビルを分厚い靴下が防いでくれます。
登山の持ち物・すぐ乾く「長袖インナー」
肌に直接触れる服装は、汗をすぐ吸収し乾きやすい素材を選びます。
夏の暑い日でも必ず長袖にしましょう。
登山中は、木の枝やトゲにひっかかり傷を負うことがよくあります。
長袖はこういった傷をできるだけ防いでくれます。
もちろん肌の日焼けも防ぎます。
そして、厚手の靴下同様にヤマビルの対策にもなります。
どうでしょう?
暑い季節でも「長袖」は必需品なのがご理解いただけましたか?
登山の持ち物・気候に合わせて使える「アウターウエア」
アウターウェアは、気候に合わせて組み合わせることがポイントのことです。
気温や天気に合わせて、すぐに脱いだり着たりできるように、ダウンやフリースや登山用のシャツなどを重ね着しましょう。
日帰りの低い山の登山であれば、肌の露出がなければ基本的には、どんなアウターでもOKという感じでした。
荷物にならない身軽で快適なアウターウェアにしてください。
登山の持ち物・快適な動きを約束する「スポーツタイツor長ズボン」
下半身に履くズボンは、とにかく快適で動きやすいものを選ぶことが大切だということです。
「長ズボン」でも良いし、ショートパンツに「スポーツタイツ」を組み合わせることもOKです。
注意!気候が暑くても、ショートパンツだけで肌が露出しているということは厳禁です。
理由は、インナーウェアが長袖であるべき理由と同じです。
登山で絶対必要な小物・厳選6選!
山登りを楽しく快適にするためには、まだまだ持参した方が良いものがあります。
当たり前のようですが非常に重要なものが「小物」。
あるとないでは雲泥の差が出る「小物」をチェックしてみましょう!
おすすめ小物・日差しをよけるための「帽子」
帽子を必要とする最大の目的は日差し避けです。
登山は日中を長時間歩くため、熱中症の危険があります。
日差しを遮ることが重要です。
帽子は風で飛ばされることがあるため、ベテラン登山者はあご紐付きの帽子をおススメしています。
おすすめ小物「手袋」はアウトドア用がグッド!
手にフィットする軽い手袋をしましょうとのことです。
低山といえども、草木をかきわけ、岩や木をつかむこともあります。
手に傷を負わないように手袋をはめることが必要です。
丈夫で機能面でも優れているアウトドア用の手袋がおススメとのことです。
おすすめ小物・体のサイズに合った「ザック」で楽々山登り
ザックも登山には重要な持ち物です。
必ずウエストベルト(腰のあたりの紐)とチェストストラップ(胸のあたりの紐)が付いているものを選びましょう。
登山用のリュックには必ずウエストベルトが付いており、「ザック」と呼ばれます。
初心者の場合、このウエストベルトが付いていないリュックを選ぶ場合があります。
しかし、荷物の重さを分散させることや荷物が上下左右に揺れることを防ぐことを考えると、腰ベルトが付いているリュックが必要です。
また、ザックを選ぶ際は、自分の体のサイズに合ったザックを選ぶことがポイントだと教えてくれました。
自分の体のサイズに合わないザックを選ぶと、自分の腰とウエストベルトの位置が合いません。
ウエストベルトと腰の位置が合わないと、荷物の重さを分散できなくなり特定の位置に負荷がかかるため、肩や腰を痛める原因になります。
おすすめ小物・晴れでも必要な「レインウェア」は必携
山は天候が変わりやすいため、雨が降っていなくてもレインウェアは必携です。
動きやすい上下に別れたタイプにするのがポイントとベテラン登山者は教えてくれました。
レインコートやポンチョなどのほうが着替えやすいですが、動きづらいことや風にあおられると危険なため登山には不向きとのことです。
おすすめ小物・汗拭き用の「タオル」
汗拭き用のタオルも必携。
すぐに乾く速乾タオルがおススメです。
最近はホームセンターでも¥500くらいで販売しているので十分です!
おすすめ小物・あえてアナログな「地図」と「コンパス」
方向を確認するための「コンパス」とともに、登山ルートを書き込んだ「地図」を印刷して持っていくことをベテラン登山者はおススメしています。
最近はスマホのアプリで位置やルートが確認できますが、なるべくスマホに頼らないことが望ましいとのことです。
スマホは、電波が入りにくいため正確な位置がつかめないことや、位置情報検索は電源の消費が早いため使えなくなることがあるからです。
あえてアナログな「地図」と「コンパス」を持っていってくださいとのことです。
登山の必需品・「食料と飲み物」
体が欲するものは最低限もっていきましょう。
次にあげるものをお持ちになると登山がより楽しくなるのは間違いありません。
くれぐれも過積載にはならないように(笑)
そこで「食べ物」はできるだけ手軽な持ち物として日帰り登山で持っていく食べ物は大きく2種類あります。
「お昼ごはん」と「行動食」です。
できるだけ手軽になるように準備しましょうとのことです。
荷物のことを考えると当然ですよね。
「お昼ごはん」はテンションが上がるものを持つ
お昼ごはんには、おにぎりやサンドイッチなどがおススメされました。
お弁当箱におかずなど食べ物を詰めて持っていきましょう。
登山での昼食は大きな楽しみのひとつでもあるので、自分の気持ちが高くなるもので、かつ手軽なものがよいでしょうとのことでした。
さすがベテラン登山者は楽しみ方もよく知っていますよね!
簡単に栄養補給ができる「行動食」を携行する
行動食とは登山の際に、エネルギーや栄養を簡単に補給するための食べ物です。
チョコやナッツ、ゼリーなど、休憩のときに手軽に食べられるものです。
ベテラン登山者の一押しは、汗で失われる塩分を補給してくれる「塩飴」や「塩キャラアメル」でした。
少し多めの「水分」
登山において「水分補給」は非常に大切なポイントです。
こまめに水分補給をしないと脱水症状や熱中症になる恐れもあり、命にかかわります。
初心者が知りたいことは、どれくらいの「水分」を持っていけば良いかです。
ベテラン登山者は、水、お茶、スポーツドリンクなどを組み合わせて、1リットル~2リットルは持っていくことをおススメしています。
2リットルも!?とビックリされる方もいるかもしれませんが、少し多めに持っていくほうが安全なポイントだということです。
日帰り登山といえども、夏などは2リットルくらいはすぐに飲んでしまうため、500mlのペットボトル1本では、持ち物としては少なすぎますので注意が必要です。
【登山のおすすめ持ち物】まとめ
今回は初心者が安全に登山するために必要な最低限の持ち物のポイントを、ベテラン登山者に教えてもらいました。
想定した登山は、「雪のない春から秋にかけた季節に」「日帰りで」「低い山」に登るというシーンに最適化した持ち物です。
そのため、今回紹介した13のポイントで紹介したアイテムの他に自分の登山目的に合った必要な持ち物を追加する必要があります。
改めて、初心者の登山に最適な持ち物の13ポイントを以下にまとめます。
ポイント
1.履き心地の良い「登山靴」
2.厚手の「登山用靴下」
3.「インナーウェア」はすぐ乾く長袖に
4.「アウターウェア」は気候に合わせて組み合わせる
5.動きやすく快適な「長ズボン」か「スポーツタイツ」
6.「帽子」で日差しを避ける
7.「手袋」はアウトドア用に
8.体のサイズに合った「ザック」
9.晴れでも必要な「レインウェア」
10.汗拭き用に「タオル」
11.あえてアナログな「地図」と「コンパス」
12.「食べ物」はできるだけ手軽に
13.少し多めの「水分」を持ち物に
ベテラン登山者に教えていただいた、登山をするならこれはおすすめという必携品リストを確認して登山を楽しみましょう!