いつもベテラン登山者が計画した登山ルートに同行している私。
登山の知識も増えてきて、行ってみたい登山ルートも出てきました。
とはいえ初心者のため、登山のコース選びやルートの計画が、わかりません。
そこで、山岳会に40年以上所属し、知識と経験が豊富なベテラン登山者に、登山のコース選びやルートの計画について教えてもらいました。
この記事でわかることは、
登山ルートの選び方・自分が感じた山の魅力を大切にしよう
まずは、その山に登ってみたいと魅力に感じたポイントを大事に登山ルートを計画しましょうとベテラン登山者は言います。
皆さんはどんなところに魅力を感じていますか?
- その山に登ることでしか見ることが出来ない絶景が見たい。
- その山に咲く花や動物に出会いたい。
- 山奥にひっそりと佇む廃寺や砦跡などの歴史的遺構を見たい。
このように山に登る目的や楽しみ方は人それぞれです。
その山に登りたいと自分が魅力に感じたことをから登山ルートを計画しくことが、さらに登山の楽しみをアップさせてくれます。
登山ルートの選び方・メンバーから考える
登山ルートを決めるときに、実は誰と山に登るのかも重要なポイントとなってきます。
いっしょに登るメンバーを思い描いて登山計画をつくりましょう。
ベテラン登山者の皆さんはこれも登山の楽しみのひとつとされています。
パーティを組む
登山のメンバーをグループにまとめることを「パーティを組む」と言います。
ベテラン登山者は、このパーティを組むことを強くおススメしています。
パーティを組んで登山をすれば、協調性や連帯感が育ちます。
そして、それが安全で快適な山歩きに繋がります。
このパーティのメンバーを見て、登山ルートを考えることがポイントです。
ポイント
体力が十分➡20代・30代のメンバーが中心であれば、登りごたえのあるルートにする。
体力に不安➡60代がパーティに多ければ、平坦なコースを中心とするルートにするなど。
パーティの状況を見て登山ルートを考えます。
単独登山
誰に気兼ねもなく気楽に単独登山をすることも楽しみと言えます。
しかし、ベテラン登山者はあまりおススメしていません。
遭難や事故が発生したときの危険性が高いからです。
警察庁が毎年発表している山岳遭難の概況では、単独登山者が死亡する確率はパーティ登山者と比べて高くなっています。
そのため、単独登山を計画する際には、自己責任の範囲で動ける無理のないルートを選ぶことが大切です。
また、必ず登山計画書を作成し、家族に配るとともに、警察か登山口の受付所に届けておきましょうとベテラン登山者は言います。
ポイント
- 単独登山はできるだけ避ける。
- 単独登山する場合は登山計画書を作成して届けを出しておく
登山ルートの選び方・山の標高を検討する
登山ルートを選ぶポイントに、山の高さがあります。
初心者であれば、標高600mくらいが、ちょうど良い山ではないかとベテラン登山者はおススメします。
初心者にはそれなりに登りごたえがあり、日帰りでも十分楽しめます。
ひとつの山への登山ではなく、いくつかの山の稜線などをめぐるコースであれば300m程度の山でも十分楽しめるとのことです。
ポイント
- 初心者登山の目安は標高300m~600m
- 稜線をめぐるなどで低い山でも楽しめる
登山ルートの選び方・所要時間で考える
所要時間も、登山ルートを選ぶポイントです。
初心者では、休憩を除いて5時間程度の所要時間が目安となります。
登山計画書を作成して実際に登山した際に無理のない時間を設定しましょう。
登山は間違えば命の危険もあります。
無理して計画することは絶対にやめましょう!
ポイント
- 初心者は往復5時間程度(休憩除く)で計画することからスタートしよう
登山ルートの選び方・コースの難易度を知る
小学生が遠足で登るような易しいコースからベテラン登山者向けの難しいコースまで、様々な難易度の登山ルートがあります。
自分が登ろうとしている山のコースを、山岳ガイドブックやインターネットで確認しましょう。
初心者には、看板や階段の設置された整備が行き届いたコースを選ぶことをおススメしています。
初心者が避けたいコースとしては、低山でも岩場や鎖場のあるコース。
沢歩きが長くなるコースも避けたいものです。
ポイント
- 初心者向けの整備されたコースを選ぶ
- 岩場や鎖場(くさりば)があるコースは避ける
- 沢歩きも長い時間あるのはNG
鎖場とは?
- 登山路や岩場で、登山者がつかまって登れるように、鎖を固定して張ったり垂らしたりしてある所。
- 急な岩場などの危険箇所に、安全確保のため鎖が固定されている場所。鎖に頼りすぎるとかえって危険なこともあり、あくまでバランスをとる補助として利用したい。
引用:https://www.weblio.jp/
登山ルートの選び方・登山するシーズンを考える
季節を考える
登山のシーズンをふまえて登山ルートを考えることもポイントです。
新緑が楽しめる春、暑さに注意する夏、紅葉が楽しめる秋、空気が澄んでいる冬の登山もよいでしょう。
季節ごとに変わる山の魅力が存分に楽しめる登山ルートを選びましょう。
最新の山の状況を確認する
台風や梅雨のシーズンには、土砂崩れや倒木が発生し、想定していた登山口が閉鎖されている場合があります。
登山口までの車道が通行止めになっていることもあるかもしれません。
最新の情報をインターネットで確認しましょう。
市町村の観光課に問い合わせれば、より情報の鮮度と確実性が増します。
山の状況によっては、登山ルートの変更もしくは登山の中止を検討することになります。
登山ルートの選び方、エスケープルートの確認
登山中に体調不良やケガ、天候悪化などのトラブルにあうことを想定しておきましょう。
こういったトラブルのときに使うルートをエスケープルートというそうです。
エスケープルートには、予定していた登山ルートとは異なるショートカットの下山ルートを決めておくことが大事です。
登山ルートの選び方・登山口へのアクセスから考える
登山に行くときに利用する交通アクセス方法から登山ルートを考えます。
車で行く場合
マイカーを利用した登山は、入山と下山の時間を自由に決めることが出来るのがメリットです。
しかし、車を駐車した場所に戻ってこないといけないため、ルートが限られてきます。
同じ登山ルートを往復する。
もしくは、周回して同じ登山口に戻ってくるというルート設定になります。
ベテラン登山者は、違う景色を楽しめる周回ルートをおススメしています。
電車・バスで行く場合
登山口と下山口が違うコースを設定することが出来るのがメリットです。
異なる景色によりバリエーションに富んだ山の魅力が味わえます。
しかし、運行ダイヤに縛られるため、時間制限を気にした登山になります。
メリットは計画的に進めることができる。
デメリットは時間を気にしないといけないこととなります。
登山ルートの選び方・まとめ
今回は登山ルートの選び方やルートを計画する8つのポイントをベテラン登山者に教えてもらいました。
ポイント
- 自分が感じた山の魅力を大切に
- メンバーから考える
- 山の標高を検討する
- 所要時間で考える
- コースの難易度を知る
- 登山するシーズンを考える
- エスケープルートを確認する
- 登山口へのアクセスから考える
登山の楽しみ方は人それぞれです。
だからこそ、それぞれの目的に合わせた最適な登山ルートを選ぶことが重要になってきます。
ベテラン登山者に教えてもらったポイントを踏まえれば、山の魅力を最大限に引き出せる安全な登山ルートを選ぶことが出来ると感じました。
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